アメリカのESTAやカナダのeTAを申請しようとして、Googleで検索すると、公式サイトより上に申請代行サイトが表示されることがあります。
その代表例のひとつがVisasystです。
「Visasystって怪しいの?」
「公式サイトだと思って申し込んだら、思ったより高額だった……」
という人もいると思います。
先に結論を言うと、Visasystはアメリカ政府やカナダ政府の公式申請サイトではありません。
電子渡航認証の申請を代行する民間サービスです。
申請代行サービス自体が禁止されているわけではありませんが、自分で政府公式サイトから申請すれば不要な代行手数料まで支払うことになるため、基本的には公式サイトから直接申し込むのがおすすめです。

実は僕も一度、公式サイトだと思って代行サイトから申し込み、1万円弱を支払ってしまったことがあります。検索結果の一番上=公式、ではないので注意してください!
Visasystは詐欺サイトなの?
ここは誤解のないようにしておきましょう。
「公式サイトではない」=「必ず詐欺」という意味ではありません。
Visasystのようなサイトは、利用者に代わってESTAやeTAなどの申請手続きを行い、その対価として代行手数料を受け取るサービスです。
問題になりやすいのは、利用者が「政府公式サイトだと思って申し込んだ」というケースです。
国民生活センターでも、Googleなどで検索して上位に出てきた申請代行サイトを公式サイトだと思い込み、数万円を請求されたという相談が増えているとして注意喚起しています。
2026年現在の公式申請料金はいくら?
まず、政府へ直接申し込んだ場合の料金を知っておきましょう。
| 国 | 制度 | 公式料金 |
|---|---|---|
| アメリカ | ESTA | US$40.27 |
| カナダ | eTA | CAD 7 |
| イギリス | ETA | £20 |
| オーストラリア | ETA | AUD 20(アプリ利用料) |
つまり、例えばESTAを申し込んで1万円、2万円、3万円と請求された場合、その大部分はアメリカ政府のESTA料金ではなく、申請代行業者のサービス料金ということになります。
ESTAの料金は21ドルではなくなった
以前はESTAの公式料金は21ドルでした。
しかし2025年9月30日に料金が引き上げられ、さらに現在のCBPの支払案内では40.27ドルとなっています。
内訳は、申請処理料金10.27ドルと、承認された場合に加算される30ドルです。
古いブログ記事などでは今でも「ESTAは21ドル」と書かれていることがありますが、現在は違うので注意してください。
高額な申請代行サイトを見分ける5つのポイント
一番大事なのは、申請ボタンを押す前にURLと料金を見ることです。
- Google検索の「スポンサー」欄からそのまま申し込まない
- 政府公式ドメインか確認する
- 申請前に総額を確認する
- 「代行」「service fee」などの記載がないか確認する
- キャンセル・返金規定を確認する
検索結果の1番上だから公式とは限らない
ここが最も引っかかりやすいポイントです。
Googleで「ESTA 申請」と検索すると、広告を出している民間サイトが政府公式サイトより上に表示されることがあります。
検索順位だけでは、公式サイトかどうかは判断できません。
ESTAなら「.gov」を確認
アメリカESTAの公式サイトは、
https://esta.cbp.dhs.gov/
です。
「.gov」はアメリカ政府機関が使用するドメインです。
似た名前や「ESTA」という文字がURLに入っていても、それだけで公式とは限りません。
各国の公式申請サイトはこちら
自分で申し込む場合は、検索結果ではなく下記の政府サイトから直接進むのが安全です。
- アメリカ ESTA:U.S. Customs and Border Protection
- カナダ eTA:Government of Canada
- イギリス ETA:GOV.UK
- オーストラリア ETA:Australian Department of Home Affairs

「Googleで公式サイトを探す」のではなく、政府サイトのURLを直接確認して申し込むのが一番安全です。
Visasystで申し込んでしまったらどうする?
すでに申し込んでしまった場合、まず慌ててもう一度申請するのではなく、次の順番で確認してください。
1. 本当に申請が完了しているか確認
ESTAならCBP公式サイトから、現在のESTAステータスを確認できます。
代行サイトから「申請完了」と連絡が来ていても、念のため公式側で確認しておくと安心です。
2. 代行業者へキャンセル・返金を問い合わせる
まだ申請処理前ならキャンセルできる場合があります。
ただし、利用規約でキャンセル不可としているサービスもあり、すでに申請代行が完了している場合は返金が難しいことがあります。
3. カード会社へ相談
請求内容に納得できない場合は、利用したクレジットカード会社にも相談してみましょう。
ただし、実際に申請代行サービスが提供されている場合、必ずチャージバックできるという意味ではありません。
4. 消費生活センターへ相談
国内から相談する場合は消費者ホットライン188があります。
海外事業者との取引であれば、国民生活センターの越境消費者センター(CCJ)も相談先になります。
代行業者を使った方がいいケースはある?
基本的なESTAやeTAであれば、ほとんどの人は自分で公式サイトから申請できます。
入力項目もそれほど多くありません。
英語に不安があるという理由だけなら、ブラウザ翻訳や各政府が用意している案内を使えば十分なケースが多いです。
そのため、特別な事情がない限り、わざわざ数千円~数万円の代行料を払う必要はないでしょう。
アメリカESTAをこれから申請する人へ
ESTAの具体的な入力方法や、日本人が迷いやすい質問項目については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ アメリカESTA、高額代行サイトに注意!2026年最新ESTA登録ガイド
まとめ:Visasystを使う前に公式料金を確認しよう
Visasystは政府公式サイトではなく、電子渡航認証の申請代行サービスです。
代行サービスそのものが直ちに違法というわけではありません。
ただし、ESTAやeTAは自分で公式サイトから申請できるため、基本的には政府公式サイトから直接申し込むのがおすすめです。
特に、検索結果の一番上に表示されたサイトへそのまま入力するのは避け、URL・総額・運営者を確認してから支払いましょう。
参考にした公式情報
本記事は2026年10月時点の公開情報をもとに作成しています。電子渡航認証の料金・申請条件・制度は変更される場合があります。申請時には必ず各国政府の公式サイトで最新情報をご確認ください。


