Revolutは、海外生活で使うカード、外貨両替、送金、複数通貨の管理をひとつのアプリにまとめられる金融サービスです。イギリス、フランス、オランダ、ベルギー、スペイン、アメリカを含む多くの国・地域で利用できます。
ただし、Revolutは国によって料金、プラン、使える機能、口座の仕組みがかなり違うサービスです。日本で作ったRevolutを、そのまま海外移住後も同じ条件で使い続ける、という考え方はおすすめできません。
先に結論:Revolutはこんな人に向いています
| こんな人 | Revolutの使い方 |
|---|---|
| 海外で日常的にカードを使う | 現地通貨・外貨をアプリで管理し、デビットカードで決済する |
| 複数の国を旅行・移動する | 複数通貨の保有・両替・カード決済をひとつにまとめる |
| 海外生活を始めたばかり | 現地銀行を整えるまでの日常決済や送金の補助に使う |
| Wiseとどちらか迷っている | Wiseは海外送金、Revolutは日常決済・カード管理を中心に考えると分かりやすい |
重要:長期移住で居住国が変わる場合、Revolutは原則として旧居住国のアカウントを閉じ、移住先の対応国で新しく開設する必要があります。海外移住予定の人は、この点をWiseと混同しないようにしてください。
Revolutとは?
Revolutは、スマートフォンを中心に使う金融サービスです。アプリ内で残高や複数通貨を管理し、デビットカード、外貨両替、送金、ATM引き出しなどを利用できます。
「海外送金サービス」というイメージの強いWiseに対して、Revolutは海外生活中の日常的なお金の管理に強いのが特徴です。カードの利用停止・再開、バーチャルカード、利用履歴の確認などもアプリ上で完結します。
一方で、Revolutを「世界中どこでも条件が同じ銀行」と考えるのは正確ではありません。利用する国・地域によって、提供されるプラン、料金、口座機能、利用上限などが異なります。
Revolutはどの国で使える?
2026年10月時点で、Revolutは日本、英国、米国、欧州経済地域(EEA)などで個人アカウントを開設できます。本サイトで扱う主要国では、イギリス、フランス、オランダ、ベルギー、スペイン、アメリカのすべてが対応国です。
| 国 | Revolut |
|---|---|
| 🇬🇧 イギリス | 利用可能 |
| 🇫🇷 フランス | 利用可能 |
| 🇳🇱 オランダ | 利用可能 |
| 🇧🇪 ベルギー | 利用可能 |
| 🇪🇸 スペイン | 利用可能 |
| 🇺🇸 アメリカ | 利用可能 |
| 🇯🇵 日本 | 利用可能 |
ただし、「対応国である」ことと「各国で同じサービスが使える」ことは別です。スタンダードプランの両替無料枠やATM無料枠、有料プランの種類などは国によって異なります。
Revolutでできること
1.デビットカードで日常の支払い
Revolutの中心的な使い方は、アプリの残高と連動したデビットカードでの支払いです。海外旅行だけでなく、海外生活中のスーパー、飲食店、オンラインショッピングなど、日常のカード決済に使えます。
カードの利用履歴はアプリですぐ確認でき、カードの一時停止・再開などもスマートフォンから行えます。オンライン決済では、利用できる国・プランでバーチャルカードなども使えます。
2.複数通貨を保有・両替する
Revolutでは複数の通貨をアプリ内で管理し、必要に応じて両替できます。海外旅行や複数国を行き来する生活では、ひとつのアプリで通貨を切り替えられるのが便利です。
ただし、両替条件はプランと登録国によって変わります。たとえば英国のStandardプランでは、平日の追加手数料なしの両替枠が月£1,000相当で、それを超える部分には1%の追加手数料があります。一方、ドイツのStandardでは、月€1,000相当を超える部分に0.5%がかかります。
さらにStandardでは、週末の両替に1%の追加手数料がかかる国があります。料金は変わるため、実際に使う前にアプリの「プラン」「利用上限」から自分の条件を確認してください。
3.国内・海外へ送金する
Revolutから銀行口座への送金や、Revolutユーザー同士の送金もできます。特にRevolutユーザー同士なら、相手をアプリ上で指定して簡単に送れるのが便利です。
ただし、銀行口座への送金手数料、中継銀行手数料、利用可能な送金ルートは国によって異なります。「Revolutなら世界中どこでも送金無料」とは考えず、送金確定前に表示される料金を確認してください。
4.ATMから現金を引き出す
Revolutの物理カードを使えば、対応ATMから現金を引き出せます。各プランにはRevolut側の無料枠がありますが、ATM運営会社が独自の手数料を取る場合があります。
たとえば英国のStandardプランでは、Revolut側の無料枠は月£200または5回までで、その後は2%または£1のうち大きい方がかかります。日本のStandardでは月25,000円相当までがRevolut側の無料枠です。
ATMは「Revolut側の無料枠」と「ATM運営会社の手数料」を分けて考えます。Revolutが無料でも、ATM側から独自手数料を請求されることがあります。
Standardは無料。でも「全部無料」ではない
Revolutには月額無料のStandardプランがあります。ただし、無料なのは基本プランの月額料金であり、すべての取引が無料になるわけではありません。
Standardで確認したい費用
- 両替の月間無料枠を超えたときの手数料
- 週末の両替手数料
- ATM無料枠を超えたときの手数料
- カードの発行・配送費
- 銀行送金にかかる手数料
- 中継銀行・ATM運営会社など第三者の手数料
有料プランにすると、両替やATMの無料枠が広がるほか、国によって保険・サブスクリプションなどの特典が追加されます。ただし、有料プランの名前や内容も国によって異なるため、このサイトでは「どの国でもMetalが一番お得」のような一律のおすすめはしません。
日本で作ってから海外移住してもいい?
ここはRevolutで特に注意したい点です。
短期旅行なら、日本のRevolutをそのまま海外で使えます。一方、海外へ長期移住して居住国そのものが変わる場合は話が違います。
Revolutの公式ヘルプでは、別の国へ転居する場合、原則として現在のアカウントを閉鎖し、移住先がRevolut対応国なら、その国で新しいアカウントを開設する必要があると案内しています。個人アカウントを複数持つこともできません。
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| 海外旅行・短期滞在 | 現在のRevolutをそのまま使える |
| 一時的な海外滞在 | 現在のアカウントを維持できる場合がある |
| 海外へ長期移住 | 旧アカウントを閉じ、移住先の対応国で開設し直すのが基本 |
そのため、数か月後に英国・フランス・オランダ・ベルギー・スペイン・アメリカなどへ本格的に移住する予定なら、出発前に日本版Revolutを急いで作るより、移住後に現地住所で作る方がシンプルです。
Wiseとの大きな違いです。Wiseは国をまたぐ資金移動そのものが中心ですが、Revolutは登録国ごとにサービス条件が結びついています。海外移住者は「どこで開設するか」を先に考えましょう。
Revolutの登録方法
Revolutは基本的にスマートフォンから登録します。画面は国によって多少異なりますが、共通する流れは次のとおりです。
- Revolutアプリをダウンロードする
現在居住している国で利用できるRevolutを使います。 - 電話番号・メールアドレスなどを登録する
画面の案内に従って認証します。 - 氏名・生年月日・現在の住所・国籍などを入力する
国籍だけでなく、現在の居住住所が重要です。 - 政府発行の本人確認書類を提出する
利用できる書類は国によって異なります。 - セルフィーなどで本人確認を完了する
追加情報を求められた場合は画面に従います。 - Standardまたは有料プランを選ぶ
まずStandardで始め、必要になってから有料プランを検討しても問題ありません。 - 必要なら物理カードを注文する
発行・配送料金は国・プランによって異なります。
Revolutの公式案内では、個人アカウントの開設には、対応国の居住者であることに加えて、有効な携帯電話番号、メールアドレス、現在の住所、生年月日、氏名・国籍、政府発行の本人確認書類、セルフィーなどが必要です。
RevolutとWiseはどう使い分ける?
RevolutとWiseは似ていますが、同じサービスではありません。海外生活では、どちらか一方だけを選ぶより、目的に合わせて使い分ける方が自然です。
| 用途 | Revolut | Wise |
|---|---|---|
| 海外の日常決済 | ◎ 得意 | ○ 利用可能 |
| アプリでカード管理 | ◎ 得意 | ○ |
| 海外送金 | ○ | ◎ 得意 |
| 複数通貨の管理 | ◎ | ◎ |
| 長期移住で国が変わる | △ アカウントの開設国に注意 | ○ 住所・利用条件を確認して継続 |
| 現地銀行の完全な代替 | 国による | 基本的には補助的に使う |
ざっくり言えば、日本から海外へお金を動かすならWise、海外で日常的にカードを使いながらお金を管理するならRevolutと考えると分かりやすいです。
もちろん実際には機能が重なっているため、「海外送金は必ずWise」「カードは必ずRevolut」と決める必要はありません。送金前・両替前に、その時点の受取額や手数料を比較するのがおすすめです。
Wiseの登録・送金方法は、Wiseの使い方・登録方法ガイドで詳しく解説しています。
Revolutだけで現地銀行口座は不要?
これは国によりますが、海外に長く住むなら、Revolutだけに絞る必要はありません。給与、家賃、公共料金、口座振替、クレジットカード、住宅ローン、現地の信用履歴などは、国によって現地銀行の方が便利です。
使い分けのイメージ
Revolut:日常決済、旅行、外貨両替、カード管理、複数通貨
Wise:国際送金、外貨の受け取り、国をまたぐ資金移動
現地銀行:給与、家賃、公共料金、長期の生活基盤
Revolutを使うときの注意点
料金・無料枠は国ごとに確認する
Revolutは「世界共通料金」ではありません。同じStandardでも、英国、日本、EEA各国、米国で利用上限や手数料が異なる場合があります。ネット上の解説を読むときは、その記事がどの国版Revolutについて書かれているかを確認してください。
週末の両替は追加手数料に注意
Standardなど一部プランでは、為替市場が閉まっている週末の両替に追加手数料があります。旅行直前に慌てて両替するより、必要なら平日に両替しておくと分かりやすいです。
ATMの独自手数料はRevolutでは防げない
ATM無料枠の範囲でも、ATM運営会社が独自に手数料を表示する場合があります。引き出し確定前にATM画面の手数料表示を確認してください。
長期移住時は国変更を放置しない
別の国へ本格的に移住した場合、以前の居住国の住所をそのまま使い続けないでください。Revolutの案内に従い、必要なら旧アカウントを閉じ、移住先で開設し直します。
よくある質問
Revolutは無料で使える?
月額無料のStandardプランがあります。ただし、両替、ATM、送金、カード配送などでは、国や利用量に応じて手数料が発生することがあります。
日本人でも海外でRevolutを作れる?
国籍だけで決まるわけではありません。Revolut対応国に合法的に居住し、その国の本人確認条件を満たしていれば、現地でアカウントを開設できます。
渡航前に日本で作っておくべき?
旅行目的なら日本で作って使うのも便利です。一方、近いうちに海外へ長期移住するなら、移住後に現地の居住情報で開設する方がスムーズです。国をまたぐ長期移住では、アカウントの閉鎖・再開設が必要になるためです。
RevolutとWiseは両方持ってもいい?
はい。役割が重なる部分はありますが、Revolutを日常決済、Wiseを海外送金というように使い分けると便利です。どちらも無料で始められるため、自分の利用国と使い方に合わせて比較できます。
Revolutの有料プランに入るべき?
両替額やATM利用が少ない人は、まずStandardで十分です。毎月まとまった額を両替する、ATMを多く使う、有料プランの付帯特典を実際に使う場合に、月額料金と節約できる手数料を比べて検討するのがよいです。
まとめ:Revolutは海外生活の「日常のお金」に強い
Revolutは、海外での日常決済、複数通貨の管理、外貨両替、送金をスマートフォンひとつで扱えるのが魅力です。海外旅行だけでなく、英国・フランス・オランダ・ベルギー・スペイン・アメリカなどで生活する人にも使いやすいサービスです。
一方、Revolutは登録国によって料金やサービスが変わり、長期移住で居住国が変わる場合にはアカウントの閉鎖・再開設が必要になります。この点を理解したうえで、日常決済はRevolut、国際送金はWise、長期の生活基盤は現地銀行というように使い分けると、海外生活のお金を管理しやすくなります。

