フランスの電気・ガス契約|入居時の開通・EDF・料金比較を解説

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フランスで長期住居が決まったら、入居日に電気が使えるよう自分名義の電気契約を先に作ります。ガスは物件で使う場合だけ契約。最初は確実に開通させ、生活が落ち着いたら国の公式比較サイトで料金を見直すのが分かりやすいです。

※制度・料金・サービス内容は2026年10月11日に確認しています。料金やキャンペーン、申込み条件は変わるため、契約前にリンク先の最新条件を確認してください。

先に結論|入居時はこの順番

タイミング やること ポイント
物件契約後 電気・ガスの設備を確認 暖房・給湯・調理が何で動くか
入居数日前〜 供給会社へ申込み 入居日を指定
入居日 メーターを写真で保存 番号・数値・Linkyを確認
生活開始後 公式比較サイトで見直し 供給会社の変更は原則無料

入居後の電気・ガス開通

まず確認|その家は電気だけ?ガスも必要?

フランスでは、住宅によって暖房・給湯・調理のエネルギーが違います。オール電化なら電気だけ、ガス暖房・ガス給湯ならガス契約も必要です。

賃貸契約前後に、家主・不動産会社へ次を確認します。

  • 暖房は電気・ガス・建物一括のどれか
  • 給湯は何で動くか
  • 調理設備は電気かガスか
  • 電気メーターの番号
  • スマートメーターLinky(リンキー)があるか
  • ガスメーターがあるか

建物の共益費に暖房・給湯が含まれる物件もあるため、「フランスへ来たら電気とガスの2契約」と決めつける必要はありません。

電気の「供給会社」と「送配電会社」は別

契約先としてよく見るのはEDF(エ・デ・エフ)、Engie(アンジー)、Octopus Energy(オクトパス・エナジー)、OHM Énergie(オーム・エネルジー)などの供給会社です。

一方、多くの地域で電力メーターや送配電網を管理するのはEnedis(エネディス)です。供給会社を変えても、電線やLinkyそのものが別会社の設備に変わるわけではありません。

「EDF以外だと停電しやすい」という理由だけで供給会社を固定する必要はありません。料金・契約条件・顧客対応で比較します。

入居時はLinkyの有無を確認

Linkyはフランスのスマート電気メーターです。Enedisは、Linky設置済み住宅なら、電気契約後の開通を遠隔で行える場合があると案内しています。

物件を受け取ったら、メーター全体と表示番号をスマートフォンで撮影します。退去時にも同じように保存すると、前後の使用量を確認しやすくなります。

料金を比較し供給会社を選ぶ

料金比較の基準としてEDFの規制料金を知っておく

電気料金は「月額○ユーロ」だけでは比較できません。通常は基本料金+使った電力量で決まります。

EDFが公表する2026年8月1日時点の家庭向け規制料金「Tarif Bleu(タリフ・ブルー)」では、基本料金の例は6kVAで月15.86ユーロ、基本プランの1kWh当たり料金は20.01ユーロセントです。

EDF Tarif Bleuの例 2026年8月1日時点
契約容量 6 kVA
基本料金 15.86€/月(税込)
電力量料金・基本プラン 0.2001€/kWh(税込)
時間帯別・ピーク時間 0.2142€/kWh(税込)
時間帯別・オフピーク 0.1589€/kWh(税込)

これは「EDFが必ず一番有利」という意味ではなく、民間の市場価格プランを比べるときの基準に使いやすい数字です。

電気・ガスを一括で料金比較する

供給会社ごとの基本料金・kWh単価をまとめて見たい場合は、比較サービスを使うと候補を絞りやすくなります。

Selectraで電気・ガスを比較する →

料金比較は国の「Énergie-Info」を最初に使う

国のエネルギー仲裁機関が運営するÉnergie-Info(エネルジー・アンフォ)には、郵便番号と使用量を入力して電気・ガスを比較できる公式ツールがあります。

比較では、単価だけでなく次を見ます。

  • 基本料金
  • 1kWh当たり料金
  • 固定価格・指数連動・規制料金のどれか
  • キャンペーン後の料金
  • 支払方法
  • 顧客サポート
  • グリーン電力の条件

2026年9月にもÉnergie-Infoは、エネルギー価格上昇を受けて契約の再比較を勧めています。価格は動くので、この記事で「最安会社」を固定するより、住所と消費量を入れて現在の見積額を見る方が正確です。

入居後に料金を見直したい人へ

フランスでは供給会社の変更自体は原則無料です。年間使用量を入れて、今の契約と候補を比較します。

現在の電気・ガス料金を比較する →

供給会社は後から変えられる

家庭向けの電気・ガス契約では、供給会社変更は原則無料で、メーター交換も不要です。新しい会社へ申し込めば供給が切れずに切り替わるのが通常です。

そのため渡仏直後は、入居日に電気が使えることを優先し、1〜2か月生活して実際の使用量が見えてから比較しても遅くありません。

「基本料金が安い」だけでは決めない

在宅勤務が多い、電気暖房、乾燥機をよく使う家庭では、電力量料金の差が年間費用に大きく影響します。逆に単身で使用量が小さい場合は、基本料金の比重が高くなります。

時間帯別料金も、夜間へ洗濯・食洗機・給湯などを移せる生活なら有利になる可能性がありますが、生活パターンが合わなければ基本プランの方が分かりやすいです。

電気暖房の物件は冬の料金を特に確認

フランスでは電気暖房の住宅も多く、冬は消費量が大きく増える場合があります。家を借りる段階でエネルギー性能表示、暖房方式、窓の状態、住宅面積も確認してください。

家賃が安くても断熱性能が低く、冬の光熱費が高ければ総固定費では不利になることがあります。

ガスは電気と同じ会社にまとめるべき?

電気とガスを同じ会社へまとめると管理は楽ですが、必ずしも最終的な年間費用が一番有利とは限りません。公式比較サイトでは電気・ガスをそれぞれ比較できるので、セット契約の割引と個別最安候補の総額を比べます。

解約・引越しまでの実務

入居時に必要になりやすい情報

  • 新住所
  • 入居日
  • 電気・ガスのメーター情報
  • 前の契約者名が分かればその情報
  • 本人情報
  • 支払い用の銀行口座情報書類(RIB、リブ)

銀行口座がまだ整っていない場合は、契約先が受け付ける支払方法を先に確認します。

退去するとき|旧住所の契約を止める

引越しでは、新居の契約を始めるだけでなく旧住所の契約を終了します。退去日にメーターを撮影し、最終請求書が来るまで控えを残します。

「引越したから自動的に契約が終わる」と考えず、供給会社の住所変更・解約手続きを完了してください。

入居時は、設備を確認して必要な電気・ガス契約を始めることが最優先です。その後、実際の使用量が分かったらÉnergie-InfoでEDF、Engie、OHMなどを比較します。

フランスの電気は「最初から最安を当てる」より、「確実に開通 → 使用量把握 → 無料で見直し」の順番で考えると失敗しにくくなります。

契約容量|6kVA・9kVAは何が違う?

電気契約では、1kWh当たりの料金とは別に契約容量も選びます。単身・小世帯では6kVAが候補になりやすい一方、電気暖房、電気給湯、IH、乾燥機などを同時に多く使う家庭では9kVA以上が必要になることがあります。

容量が小さすぎると、複数の高出力家電を同時に使ったときに電源が落ちやすくなります。逆に必要以上に大きな容量では基本料金が高くなるため、住宅設備と生活人数を供給会社へ伝えて選びます。生活開始後に合わなければ変更も検討できます。

請求方法と口座振替も確認

毎月の定額払い、実際の使用量に基づく請求など、供給会社によって請求方法があります。定額払いでは年末などに実使用量との差額調整が入ることがあるため、「毎月同じ額=その月の実際の電気代」とは限りません。

銀行口座情報書類がまだない時期は、申込み可能な支払方法を先に確認します。住所と銀行が整った後は口座振替へ変更すると管理しやすくなります。

6kVAの電気代を実際に試算

6kVAの標準契約で、電気代を概算してみる

EDFの規制料金(基本プラン)では、6kVA契約の基本料金は月15.86€、電力量料金は0.2001€/kWhです。仮に月150kWh使うなら、15.86€+150×0.2001€=約45.88€/月となります。電気暖房で月400kWhなら約95.90€です。いずれも使用量を仮定した概算で、契約や税・調整事項によって請求額は変わります。

2026年2月以降、EDFの規制料金では9kVA以上の基本プランは新規受付終了と案内されています。新規契約で容量を増やすなら、時間帯別プランを含めて選ぶ必要があります。EDF公式料金表。

よくある質問

EDFで契約するのが一番安全ですか?

EDFは大手で規制料金も提供しますが、「安全性」だけで他社を除外する必要はありません。供給ネットワークの役割と料金契約の供給会社は別です。公式比較サイトで現在の条件を確認してください。

電気は入居当日に申し込んでも間に合いますか?

Linkyで遠隔開通できる場合もありますが、設備・契約状況によって違います。入居日が決まったら数日前から手続きを始める方が安全です。

ガス契約は全員必要ですか?

必要ありません。暖房・給湯・調理がすべて電気、または建物の共用設備に含まれていれば個別ガス契約は不要です。

契約後にもっと有利な会社を見つけたら?

家庭用契約では供給会社変更は原則無料です。契約条件を確認したうえで新しい会社へ切り替えられます。

開通後は年1回くらい料金を見直す

電気・ガスの料金は変わるため、契約を放置せず年間総額で比較すると固定費を下げやすくなります。

フランスの電気・ガスを比較する →

まとめ|最初は開通、あとから公式比較で最適化

この記事で確認した公式・参考情報