アメリカやカナダ、オーストラリア、イギリスに旅行に行くとき、ESTAなどのような電子渡航認証に申し込む必要がありますよね。
そこで、「ESTA 申込み」などと入力すると、一番上にヒットするいくつかのサイトがあります。
それが、
- Visasyst
- VisaConnection
- Visa Support
など。
実は、これ、高額のビザ代行サイトなんです!
これらのサイトは、公式サイトと誤認しやすいデザインや広告表示があり、利用者が意図せず高額な手数料を支払ってしまう被害がたくさん報告されています。
ただ、ビザ自体はちゃんと発行されることが多いので、違法かと言えば、そうとも言えないレベル・・・。
以下では、Visasystのサービス内容、利用に際しての注意点、そして万が一利用してしまった場合の対処法について詳しく解説します。

実は僕も1回ひっかかってしまい、1万円弱の支払いをしてしまいました・・・。ESTAは21ドル(約3000円)なので、支払いの時にちゃんとチェックしましょうね!
Visasystが提供する海外のビザサービス
Visasystは、以下の電子渡航認証の申請代行サービスを提供しています。
- VisasystのESTA申請ページ:https://esta.visasyst.com/
- VisasystのeTA(カナダ)申請ページ:https://canada-eta.visasyst.com/
これらのサイトは、公式サイトと似たデザインやURLを使用しており、検索エンジンの広告枠などで上位に表示されることがあります。
そのため、利用者が公式サイトと誤認して申請を行い、高額な手数料を支払ってしまうケースがたくさん出ています。

この2つのリンクは使わないでくださいね!!
Visasystを利用しない方が良い理由
高額な手数料の請求
Visasystを通じて申請を行うと、公式サイトでの申請費用に加えて、代行手数料が請求されます。
例えば、ESTAの公式申請費用は21ドルですが、Visasystを利用すると、これに加えて数千円から数万円の手数料が発生することがあります。
実際に、神戸市消費生活センターには、公式サイトと誤認して申請を行い、約2万円の請求を受けたという相談が寄せられています。
参考:

返金やキャンセルが困難
Visasystの利用規約には、申請手続き後のキャンセルには応じない旨が記載されています。
そのため、一度申請を行ってしまうと、解約や返金の交渉は非常に困難です。
国民生活センターも、申請代行サイトを通じて申請を行った場合、返金交渉が難しいことを指摘しています。
参考:


Visasystを利用してしまった場合の対処法
クレジットカード会社への問い合わせ
クレジットカードで支払いを行った場合、不正な請求としてチャージバック(支払いの取り消し)を申請できる可能性があります。
ただし、申請代行サービス自体が違法ではなく、ビザ自体は発行されることがほとんどのため、一部返金が認められるかどうかはケースバイケースです。
消費生活センターへの相談
お近くの消費生活センターや、越境消費者センター(CCJ)に相談することをおすすめします。
特に、海外の事業者との取引に関するトラブルについては、越境消費者センターが対応しています。
参考:
この名前のビザ申請代行サイトには要注意!7つの具体例
Visasyst以外にも、高額な手数料を請求する可能性があるビザ申請代行サイトはたくさんあります。
具体例をみてみましょう。
VisaConnection
- カナダを拠点とする代行業者で、アメリカや中国などのビザ申請代行を提供。
- アメリカB1/B2ビザの代行手数料はC$938(約10万円)と高額。
- https://visaconnection.com
VisaCentral(CIBT)
- 世界的に展開する大手代行業者。
- アメリカESTAの代行手数料は£35(約6,500円)から。
- https://visacentral.co.uk
Visa Support(visaoffice.eu)
- ヨーロッパを中心に展開する代行業者。
- 観光ビザの代行手数料は€55から。
- https://visaoffice.eu
Global Visa Corp(GVC)
- 南アフリカやスリランカなどのeビザ申請代行を提供。
- サービス手数料はUS$59から。
- https://www.globalvisacorp.com/
eVisas.online
- 複数国のeビザ申請代行を提供。
- プレミア、エリート、ワールドコンシェルジュの3つのプランを用意。
- https://evisas.online/
ServiceIn
- ブラジル、インド、サウジアラビアなどのビザ申請代行を提供。
- サービス手数料はUS$50から。
- https://servicein.com/
VisasFiles
- インドを拠点とする代行業者で、ニュージーランドなどのビザ申請代行を提供。
- サービス手数料は15,000インドルピー(約27,000円)。
- https://visasfiles.com/
安全な申請方法
電子渡航認証の申請は、各国の政府公式サイトから直接行うことが最も安全で、費用も抑えられます。
以下に、主要な電子渡航認証の公式サイトを紹介します。
- ESTA(アメリカ):https://esta.cbp.dhs.gov/
- eTA(カナダ):https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/visit-canada/eta.html
- ETA(オーストラリア):https://www.eta.homeaffairs.gov.au/
申請の際は、公式サイトのURLをよく確認し、代行サイトと誤認しないよう注意してください。
まとめ:ESTAの申請は公式サイトかどうかを必ずチェックする
- Visasystは、ESTAやeTAなどの申請代行サービスを提供していますが、公式サイトと誤認しやすく、高額な手数料が発生するため、利用には注意が必要です。
- 一度申請を行ってしまうと、キャンセルや返金が困難な場合が多いため、申請前に公式サイトであることを確認しましょう。
- 万が一トラブルに遭った場合は、消費生活センターや越境消費者センターに相談することをおすすめします。
安全かつ確実に電子渡航認証を取得するためには、各国の政府公式サイトから直接申請を行うことが最も信頼性が高く、費用も抑えられます。

以下の記事では、アメリカのESTAの申込み完全ガイドを紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
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