アメリカに旅行するときに必須のESTA。
とくに代行サービスなどを使わずとも、公式ページから登録できます。
しかし、多くの人が気づかぬうちに、ESTAの公式サイトからではなく、間違って、高額代行サイト・詐欺サイトを使ってしまっているんです。
今回は、そんな詐欺サイトの見分け方を説明いたします。

実は僕も1回ひっかかってしまい、1万円弱の支払いをしてしまいました・・・。ESTAは21ドル(約3000円)なので、支払いの時にちゃんとチェックしましょうね!
ESTA(エスタ)とは?基礎情報をおさらい
ESTAとは何か?
ESTA(Electronic System for Travel Authorization)は、アメリカ合衆国への渡航に際し、ビザ免除プログラム(VWP)を利用する旅行者が事前に取得する電子渡航認証です。
観光や商用目的で90日以内の滞在を予定している場合、ESTAの取得が必要です。
ESTAの申請条件と有効期限
- 対象者:ビザ免除プログラム参加国の国民
- 滞在目的:観光、商用、乗り継ぎ
- 滞在期間:最大90日
- 有効期限:承認日から2年間、またはパスポートの有効期限まで
申請費用と支払い方法
- 申請料:21ドル(約3,000円)
- 支払い方法:クレジットカード(Visa、MasterCard、American Express、Discover、JCB)

ESTAは絶対に21ドル(約3000円)しかかかりません!
詐欺ESTAサイトに注意!被害が増加中
ESTAの公式ページはこれです!!
まずは、公式サイトのURLとその画面から。
URLは、
トップ画面は、

です!

URLの最後の「gov」は「government(政府)」の略で、政府関係機関しか使えません!当然、ESTAは政府が担当しているので、govのURLが使われています。
ESTA高額代行サイト・詐欺サイトの具体例
しかし、これはGoogleで検索しても、上位にあがってきません。
たとえば、Googleで「ESTA 申込み」などと検索すると、以下のページが表示されます。

このうち、上の3つはすべて、高額代行サイトです!
- Visasyst
- https://esta.visasyst.com
- US Visa Connection
- https://apply.usvisaconnection.com
- U.S. Immigration Support
- https://www.usimmigrationsupport.org
一応、これらの代行サイトを使っても、ESTAはちゃんと発行されることが多いです。
しかし、普通であれば3,000円ぐらいで済むところを、1万円弱支払わされます。
ESTA高額代行サイト・詐欺サイトの特徴
高額代行サイトの特徴には、以下のような特徴があります。
- URLが「.gov」で終わっていない
- URLに「cbp」や「dhs」の文字が含まれていない
- アメリカの国章(ワシのマーク)やESTAのロゴがない
- 申請料が21ドルを大きく上回る
- 申請料が申込みページの最初やわかりやすい部分に書いていない
- 日本語で申請する場合、不自然な日本語(機械翻訳)がある
「CBP」とは、Customs and Border Protectionの略です。アメリカ合衆国税関・国境警備局を指します。
「DHS」とは、Department of Homeland Securityの略です。アメリカ合衆国国土安全保障省の略。
ESTAの公式ロゴは以下のようなものです。

ESTA高額代行サイトの被害者続出!実際の被害例
川崎市の消費者行政センターには、公式サイトと誤認して申請し、高額な手数料を請求されたという相談が寄せられています。

インターネットでの契約は、クーリングオフの対象になりませんので、気をつけてくださいね。
ESTA公式サイトでの申請手順
- 公式サイトにアクセス: https://esta.cbp.dhs.gov
- 右上で言語を「日本語」にする(英語が苦手な人向け)
- 「新規申請」を選択
- 必要事項を入力:氏名、パスポート情報、渡航情報など
- 申請料の支払い:クレジットカードで21ドルを支払う
- 申請結果の確認:通常、数分以内に結果が表示されますが、最大72時間かかる場合もあります
ESTA Mobileアプリの利用
米国税関・国境警備局(CBP)が提供する公式アプリ「ESTA Mobile」でも申請が可能です。
- iPhone/iOS版
- Android版
AppStore、Google Play Storeで直接「ESTA」と検索すると、詐欺サイトが上位に出てくる可能性があるので、必ず上のURLからアクセスしてくださいね。
ESTA申請時、日本人にわかりにくい部分・質問を徹底解説!
Alias or Other Names(別名・旧姓)
- 意味:過去に使用していた名前、旧姓、英語名(通称名など)がある場合に記入する項目です。
- 解説:旧姓や通称名を使っていたことがある場合は「Yes」を選択し、記入欄にその名前をローマ字で記載します。なければ「No」でOKです。
Are you a member of the CBP Global Entry Program?(グローバルエントリープログラムの会員ですか?)
- 意味:米国入国時の迅速審査プログラムへの参加有無を聞く質問です。
- 解説:このプログラムに登録している日本人はほとんどいないため、通常は「No」で問題ありません。
Parents(両親の名前)
- 意味:申請者の父母の氏名を記入する項目です。
- 解説:亡くなっていても記入が必要です。必ずローマ字でフルネームを記入してください。
- 例:父「Taro Yamada」、母「Hanako Yamada」
National Identification Number(国家識別番号)
- 意味:各国が国民に付与する識別番号。日本には該当する番号が存在しません。
- 解説:「Does Not Apply」を選択するか、空欄のままで問題ありません。
Social Media(SNSアカウント)
- 意味:使用しているSNSの情報(アカウント名など)を記入する任意項目です。
- 解説:Facebook、Instagram、X(旧Twitter)などが対象。入力は必須ではなく、空欄でも申請に影響ありません。
U.S. Point of Contact Information(アメリカ滞在中の連絡先)
- 意味:滞在中に連絡可能な人物または組織の情報を記入します。
- 解説:
- ツアーの場合:ツアー会社の連絡先
- 個人旅行・ホテル宿泊の場合:宿泊予定ホテルの情報を記入
- 該当なしの場合、「UNKNOWN」を選べますが、それはやめましょう。近年、取り締まりが厳しくなっており、自分の滞在先がわからない人、書いていない人は、アメリカの空港から日本へ強制送還される事例が多く発生しています。とくに、現地で誰かが準備してくれた場合でも、必ずその人に情報を聞いて、この項目を記入しましょう(とくに、一人で旅行する場合)
Address While in the United States(アメリカ滞在中の住所)
- 意味:アメリカで滞在予定の住所を記入する項目です。
- 解説:ホテル予約がある場合は、そのホテルの英語表記住所を記入してください。Booking.comなどの予約確認メールを参考にすると安心です。
Employment Information(雇用情報)
- 意味:現在または過去の勤務先情報について記入する項目です。
- 解説:
- 学生の場合:「Student」と記入し、学校名を記載
- 無職の場合:「None」でOK
- 自営業やフリーランスの場合:「Self-employed」と記入し、業種を簡単に記載
ESTAを日本語で申請・代行したい場合は、必ず信頼できるサイトを使う
ESTAの申請をするのに、忙しくて時間が取れない方もいると思います。
その場合は、日本語での申請代行に依頼するのもありです。
ただし、その場合でも、ちゃんと信頼できる会社のサービスを選びましょう。
たとえば、JAL ABC(JALのグループ会社)は、以下のようなプランで代行サービスを提供していますよ。

料金は全部で7,000円弱なので、意外と高いですが、それでも海外のESTA代行サイト・詐欺サイトよりはかなり安いです。
申込みは以下のリンクから:
まとめ:ESTA申請は、必ず公式サイト経由で申し込むこと
ESTAの申請は、公式サイトまたは公式アプリを利用し、自分で行うことが推奨されます。
詐欺サイトに注意し、正しい情報をもとに手続きを進めましょう。
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