イタリアのレストランに入って席につくと、メニューを頼む前に「パンの盛り合わせ」や「オリーブの小鉢」が運ばれてくることがあります。
はじめてイタリアに行く方は、「これって、勝手に食べていいの?」って思いますよね。
これは実は、「パン代」や「コペルト(Coperto)」としてお会計に含まれています。
今回は、イタリアのレストランでの習慣について、日本であまり知られていないことをシェアさせていただきます!

日本とは違う部分もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
コペルト(席料)は基本的に断れない
イタリアの多くのレストランでは、注文しなくてもパンとカトラリー代を含んだ「コペルト(Coperto)」という“席料”が一人ずつ請求されます。
金額はだいたい1〜3ユーロ前後。
これは法律で認められた“慣習的なチャージ”で、特に観光地ではごくごく当たり前のこと。
基本的に、「コペルトは断れない」のでご注意ください。

食事をせずに席に座るだけでも加算されることもあります。
イタリアでのパン・オリーブオイルのおかわりは有料
イタリアでは、パンやオリーブオイルのおかわりは、基本的に有料です。
最初に出されたパンやオリーブオイルは、通常「コペルト」の一部として料金が含まれているため、おかわりをお願いすると追加料金が発生することがあります。
お店によっては、オリーブオイルやパンをおかわりできる場合もありますが、その際は料金が加算されることを理解しておいた方が良いでしょう。
もしおかわりを希望する場合は、店員に確認してみるといいでしょう。「Can we have some more bread?(パンのおかわりをお願いできますか?)」といった感じで、礼儀正しくお願いするのが一般的です。
オリーブやチーズが出てきたらどうする?
パン以外にも、オリーブ、チーズ、グリッシーニ(棒状パン)などが自動的に出されることがありますが、これは無料とは限りません。
実際には「お通し」のような感覚で、注文していなくても料金が発生するケースも。
判断がつかないときは、店員さんに一言こう聞いてみましょう。
“Is this included, or is it extra?”
(これは料金に含まれてますか?別料金ですか?)
トラブル回避には、このひとことがとても大事です。
レシートの表記も要チェック
イタリアのレシートには、以下のような表記でチャージが加算されていることがあります。
- Coperto(席料・パン代)
- Pane(パン)
- Antipasto misto(前菜盛り合わせ)
- Servizio(サービス料・チップ扱い)
観光客向けレストランでは、これらが勝手に出されて、当然のように請求されていることもあります。

支払う前にレシートをよく確認しましょう!
イタリアのレストランで他にも注意したいこと
イタリアで食事をする際、他にも覚えておくと安心なポイントをまとめておきます。
- 水は基本的に有料。頼むときは「ナチュラル(炭酸なし)」か「スパークリング」か指定を
- チップは義務ではないが、気持ちで小銭を置くとスマート
- 昼と夜で営業スタイルが変わる店が多く、ディナーは20時以降スタートが主流
- 「カフェ」と頼むとエスプレッソが出てくる。アメリカンコーヒーが飲みたいときは「カフェ・アメリカーノ」を
ちょっとした違いですが、事前に知っておくだけで快適さがまるで違います!
まとめ:勝手に出てくるからといって無料とは限らない!
イタリアのレストラン文化では、
- パンは「コペルト」として料金が発生するのが基本
- オリーブや前菜っぽいものも有料になる可能性がある
- 心配なら、気軽に“Is this included?”と聞いてOK
- お会計時はレシートの項目をしっかり確認
- 水・チップ・カフェの注文も日本と感覚が異なるので要注意

“ちょっとした文化の違い”を知っておくだけで、旅行中の小さなストレスがぐっと減りますよ。
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