フランスに行くと、「チップってどのくらい渡すのが正解?」と少し迷いますよね。でも大丈夫。
結論を先にいうと、フランスでは、
- 基本的に「サービス料込み(Service compris)」で請求されることが多い
- チップは「ありがとう」の気持ちとしての「任意の支払い」
- 「渡さなきゃ失礼!」というほどではない
という文化なんです。
なので、「気に入ったサービスにはちょっとお礼を添える」くらいの感覚でOK。
無理に渡す必要はありませんし、相手も気にしませんよ。
フランスでチップを渡すシーン
渡したほうが良い・喜ばれる場面はこちらです:
レストラン(特にフルサービスの店舗)
- メニューや伝票に「Service compris」と書かれていても、1〜2ユーロの小銭をテーブルに置くとスマート。
- 高級レストランでは、合計金額の5〜10%程度を渡すことも。
カフェ・バー
- 飲み物一杯だけでも、接客が良ければ0.5〜1ユーロ程度をカウンターのチップ皿に。
- 「Merci!(ありがとう)」と言いながら渡すと自然です。
ホテル
- ポーター(荷物を部屋まで運んでくれる人):1〜2ユーロ
- ハウスキーピング(清掃スタッフ):1ユーロを枕元に置いておくのが定番。
- コンシェルジュがレストラン予約など特別な手配をしてくれた場合:2〜5ユーロ
タクシー・配車サービス
- 端数を切り上げる、または料金の5〜10%を目安に。
- 「Gardez la monnaie ガルデ・ラ・モネ(お釣りは取っておいてください)」と言えばOK。
美術館・博物館
- チケットカウンターや受付ではチップ不要です
- 音声ガイドや自動ガイドの場合も、もちろんチップの必要はありません
現地ガイド付きのツアー
- たとえば、パリの街歩きツアーやワイナリー見学など
- 個人ガイドや少人数制ツアーなら、1人あたり2〜5ユーロが目安
- 特に親切で面白かった場合は、5〜10ユーロ渡すと喜ばれます
「C’était super, merci beaucoup !(素晴らしかったです、ありがとうございました!)」と言いながらチップを渡せば、現地ガイドの方も笑顔になってくれるはずです。
パリと地方都市でのチップ文化の違い
実は、パリと地方都市とではチップの感覚に微妙な違いがあります。旅行者としては、これを少し知っておくと現地で戸惑わずにすみますよ。
パリでは…
- 観光客慣れしているため、チップを受け取るのも渡すのも慣れている人が多い
- レストランやホテルでもチップを期待されることが多め
- タクシーや配車アプリでも「チップ込みでどうしますか?」と聞かれることがある
- カードでのチップ対応が整っていて便利
地方都市では…
- より控えめなチップ文化
- レストランでも「サービス料込みだから十分」という考えが根強い
- チップを渡すと驚かれたり、「えっ、いいの?」と遠慮されることもある
- カードでチップ対応していない店もまだ残っている
そのため、地方では無理にチップを渡す必要はありません。「ありがとう」の気持ちが伝わればそれで十分。会話や表情でお礼をしっかり伝えることのほうが、むしろ大切にされます。
フランスでチップが不要なシーン
以下のような場面ではチップ不要です:
- ファストフード(例:マクドナルド、クイックなど)
- セルフサービス形式のカフェやビュッフェ
- スーパー、コンビニなどの小売店
- サービス料込み(Service compris)と明記されている高級レストラン
あえて渡すと相手が戸惑う場合もあるので、無理せず自然体で。
フランス語でチップを渡すときの一言
現金でチップを渡す時、こんなフレーズを使うと自然ですよ:
- Gardez la monnaie(ガルデ・ラ・モネ):お釣りは取っておいてください
- C’est pour vous(セ・プール・ヴ):これはあなたへ(チップです)
- Merci beaucoup, c’était parfait(メルスィ・ボクー、セテ・パルフェ):とても良かったです、ありがとうございました
カジュアルな場面では笑顔で「Merci!(メルスィ!)」と言ってコインを渡すだけでも、十分気持ちは伝わります。
フランスでの買い物・チップ支払いをお得にするには?
カードでのチップ支払いが主流になりつつある
コロナ禍以降、非接触決済(タッチ決済)やカード利用が一気に広まりました。
- レストランやカフェの端末でチップを含めた金額を自分で入力
- ウェイターに「チップ込みで支払います」と伝えるとスムーズ
- 現金が手元になくても安心
レジの近くに「チップを入力してください」と書かれた端末があることもあります。見かけたら、数ユーロ加算してもいいですね。
フランスでの買い物・チップ支払いで一番お得なのはWiseデビットカード!
フランスでは、カード決済が非常に普及しており、ほとんどの店やレストラン、タクシーでカード払いが可能です。
Wiseカードを使えば、為替手数料が安く、円安時でも有利に支払いができます。

Wiseデビットカード vs 日本のクレジットカード
まずは、日本のクレジットカードとWiseデビットカードの主な違いを比較してみましょう。
項目 | Wiseデビットカード | 日本のクレジットカード |
---|---|---|
為替レート | 実際の市場レートで交換 | カード会社の為替レート(割高) |
為替手数料 | 0.35%(業界最安値) | 1.5〜3%(カード会社によって異なる) |
海外ATM引き出し手数料 | ATM手数料のみ(最大2回/月無料) | 引き出し手数料高め |
年会費 | 無料 | 年会費あり(カードによる) |
利用限度額 | 利用可能残高に基づく | クレジット枠あり |
Wiseデビットカードの魅力
- 実際の市場レートでの為替交換
Wiseデビットカードは、世界の市場レートに基づいて為替交換を行うため、クレジットカードの為替レートよりも有利です。日本のクレジットカードでは、カード会社独自の為替レートが適用されるため、実際の市場レートよりも不利な場合が多いです。 - 低い手数料で、海外ATMもお得に引き出せる
Wiseデビットカードでは、海外ATM引き出し時の手数料が低く、さらに月に最大2回まで無料です。一方、日本のクレジットカードでは、ATM引き出しに高い手数料がかかることが多く、余計なコストが発生してしまいます。 - 年会費無料、便利なカード管理
Wiseデビットカードは、年会費無料で提供されており、クレジットカードのように年会費を支払う必要はありません。また、Wiseアプリを使ってカードの管理が簡単にでき、残高の確認や取引履歴もすぐにチェックできます。 - 信頼性の高いサービス
Wiseは世界中で信頼されている送金サービスであり、その安全性や利便性は多くのユーザーから高く評価されています。日本でも、海外送金や支払いに利用している人が増えており、その信頼性は折り紙付きです。

まとめ:フランスのチップは「気持ち」でOK。目安は1〜2ユーロ
フランスでは、
- レストラン・タクシー・ホテルで1〜2ユーロ〜10%程度
- サービス料込みの場合は無理に渡す必要なし
- 地方では控えめでOK、むしろ渡さない方が自然な場面もある
- ガイドツアーでは満足度に応じて2〜10ユーロ
- フランス語のひと言を添えると印象アップ
- 現金がないときはカード払い+チップ入力でも問題なし
というスタンスで大丈夫です。
旅行中は「これってチップいるのかな?」と迷うこともあると思います。
でも、迷ったら少しだけ渡す or 渡さないで問題ありません。
サービスに感謝したい時だけ、自然にお礼を添えれば、フランスの人たちも笑顔で応えてくれますよ。

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