ヨーロッパ駐在に向けて、どのクレジットカードを選ぶか悩みますよね。
先に結論を言うと、ヨーロッパ駐在に最もおすすめなのは、
です。
おそらく多くの方が耳にされたことがないかもしれません。
Wiseという企業は、日本ではまだあまり知名度がありませんが、海外では既に非常に有名です。
2011年に設立されたヨーロッパのフィンテック企業で、世界中で急速に顧客を獲得し、2021年にはロンドン証券取引所に上場しました。
この記事では、Wiseデビットカードが他の日本のクレジットカードと比べてどこが優れているか、メリットやデメリットなどを詳しく解説したいと思います。
ヨーロッパ駐在でおすすめのクレジットカードは?
ヨーロッパ駐在の皆さんが駐在地でクレジットカードを選ぶ際によく検討されるカードがあります。
たとえば、
- エポスカード
- 三井住友VISAカード(NL)
- ライフカード
しかし、正直に申し上げますと、「これらのカードは避けた方が良いです。」
なぜなら、これらのクレジットカードは、海外での支払い時のレートが不利だからです。
ヨーロッパ駐在用のクレジットカードを選ぶ際のポイント
クレジットカードを選ぶ際には、海外使用時の手数料やレートに留意することが重要。
日本のクレジットカードは海外での支払い時に「無料」とうたっていることが多いです。
しかし、実際には隠れた手数料が発生しています。
例えば、駐在地でのショッピング時には、クレジットカード会社によって異なるレートが適用されます。
多くの場合、特別レートが使用され、これには2〜4%の手数料が含まれています。
ヨーロッパ駐在でおすすめクレジットカードはコレ!
ヨーロッパ駐在の方におすすめしたいのは、「Wiseデビットカード」です。
このカードの支払いレートは業界最安の0.6%!
わずかな差に見えますが、海外での支払い時に大きな差を生みます。
Wiseは2011年に設立されたテック企業で、海外送金や両替サービスを提供しています。1600万以上のユーザーが利用しており、その信頼性は抜群です。
ヨーロッパ駐在におすすめカードはWiseデビットカード!
では、「Wiseデビットカード」には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
まずはデメリットから見てみましょう。
デメリット1:カード発行手数料が必要
最初のデメリットは、物理カードの発行手数料が1,200円かかることです。
「バーチャルカード」は無料で発行されますが、「物理カード」を作成する場合にのみこの手数料が発生します。
ただし、この手数料を支払うことで、海外での支払いに利用できる便利な物理カードを入手できます。
この1,200円の費用は、大抵の場合、海外での支払い時に節約できる金額と考えることができます。
デメリット2:カードにチャージした分しか使えない
「Wiseデビットカード」はデビットカードであり、事前にカードにチャージした金額しか利用できません。
このため、カードに十分な残高を維持する必要があります。
ただし、Wiseアプリやオンラインバンキングを利用すれば、いつでもカードに入金することができます。
この手順は簡単で迅速です。
デメリット3:カードの申し込み手続きがやや複雑
「Wiseデビットカード」の申し込み手続きは、オンラインで行う必要があり、日本語の解説記事も少ないため、手続きがやや複雑に感じるかもしれません。
しかし、丁寧な手順に従えば、スムーズに申し込みが完了します。
メリット1:手数料は業界最安の0.6%!
デメリットに対して、Wiseデビットカードのメリットは多数あります。
その中でも最も大きなメリットは、両替手数料が業界最安の0.6%であることです。
これは、海外での支払い時に非常に大きな節約につながります。
たとえば、日本のクレジットカードは、海外での支払い時に2~4%の手数料がかかりますが、Wiseデビットカードはこの手数料を大幅に削減します。
メリット2:現地通貨も無料で引き出せる
Wiseデビットカードを利用すれば、海外のATMで現地通貨を引き出すことができます。
その際には、非常に良いレートで両替が行われるため、多くの手数料を節約できます。
このため、海外での現金の引き出しにも便利です。
たとえば、ヨーロッパで使われている有名な通貨をあげると、
- ユーロ (EUR)
- イギリスポンド (GBP)
- スイスフラン (CHF)
- スウェーデンクローナ (SEK)
- デンマーククローネ (DKK)
- ノルウェークローネ (NOK)
- ポーランドズウォティ (PLN)
- チェココルナ (CZK)
- ハンガリーフォリント (HUF)
- クロアチアクーナ (HRK)
- ルーマニアレイ (RON)
- ブルガリアレフ (BGN)
- ギリシャユーロ (EUR)
- イスラエル新シェケル (ILS)
- トルコリラ (TRY)
と、かなりたくさんあるんです。
つまり、もしこの国に旅行に行くと、毎回両替が必要になるんですが、「Wiseデビットカード」があれば、必要な分だけ、現地のATMで業界最安の手数料で現地通貨を引き出すことができるんです!
メリット3:使いすぎの心配がない
Wiseデビットカードはデビットカードであり、事前にチャージした金額しか利用できません。
そのため、使いすぎる心配がなく、予算管理がしやすいというメリットがあります。
これにより、予期せぬ支出を防ぐことができます。
以上のように、Wiseデビットカードは多くのメリットがあります。
デメリットを上回るメリットがあるため、ヨーロッパ駐在や旅行者にとっては必携のカードと言えるでしょう。
Wiseデビットカードの作り方
0. それぞれのステップで事前に準備するもの
最後に、「Wiseデビットカード」の作り方を説明させていただきますね。
カードを作るには、4つのステップが必要です。
- Wiseアカウント作成
- 本人確認
- Wiseデビットカードの注文・有効化
- カードへのチャージ(入金)
それぞれに、以下のような事前準備が必要なので、その準備ができたら、手続きをはじめてください。
- 「1. Wiseアカウント作成」に必要なもの
- メールアドレス
- 日本の携帯電話番号(アカウント認証の際に必要です)
- 「2. 本人確認」に必要なもの
- マイナンバーカード(ない場合はマイナンバー通知書と、運転免許証やパスポートなどの写真付身分証明書)
- スマートフォン
- 紙とペン(本人認証の際に必要です)
- 「3. Wiseデビットカードの注文・有効化」に必要なもの
- 日本の住所の英語(ローマ字)表記したもの(英語変換サイト「君に届け」から簡単にできます)
- デビットカード料金支払い用のクレジットカードかデビットカード(VISAかMaster Card)(現金、銀行振り込み、JCBカードには対応していません)
- 「4. カードへのチャージ(入金)」に必要なもの
- Wiseデビットカードと同じ名義の銀行口座かデビットカード(オンラインバンキングがあると楽です)
1. Wiseアカウント作成
準備ができたら、Wiseのアカウントを無料で作成しましょう。
まず、下のボタンをクリックして、Wiseのホームページにアクセスしてください。

画面真ん中の「アカウントを開設する」か、画面右上の「会員登録」を押します。どちらでも内容は一緒です。
次に、「メールアドレス」を入力します。
次に、「アカウントの種類」で「個人アカウント」を選びます。
次に、「居住国」で「日本」を選びます。
次に、「電話番号」で、日本の国番号「+81」を選んで、自分の番号を入力します。
認証コードが、携帯電話の「メッセージ」というアプリに送られていると思うので、それ入力します。
次に、「パスワード」を新しく設定します。
まずはこれでWiseのアカウント作成完了!
このあと、次の画面に自動的に変わります。
2. 本人確認
これまではおそらくパソコンを使用していたと思いますが、本人確認は基本的にスマートフォンで行います。
パソコンからでも一応できますが、スマートフォンを使った方がずっと簡単です。
今、パソコンの画面には、本人確認のためのリンクをメールでスマートフォンに送るか、パソコンの画面にQRコードを表示させ、それをスマートフォンで読み込むかの選択肢が表示されているかと思います。お好みの方法を選んでください。
スマートフォンに移動したら、「本人確認方法」を選択します。
マイナンバーカードの情報はどちらにせよ提出する必要があるので、本人確認方法としてマイナンバーカードを使用するのが最も簡単です。
画面に4桁の認証コードが届くので、認証コードを紙に手書きし、その紙とマイナンバーカードを並べ、写真を撮影します。
撮影できたら「続行してアップロード」を押します。
次に、画面の指示に従い、身分証明書の厚さがわかるように、撮影します。
次に、身分証明書の裏面を撮影します。
次に、4桁の認証コードを書いた紙を手に持ち、カメラのインカメラを使って、自分と紙の写真を撮ります(自撮り、セルフィー)。
次に、マイナンバー関連書類をアップします。
これで本人確認のための手続きは終わりです。
3. Wiseデビットカードの注文・有効化
Wiseアカウントのトップページの左側に、「カード」というセクションがあります。
「カードを注文する」というページに進みますので、「続行」を選択しましょう。
最初に、「送付先住所」を入力していきます。
ここで留意すべき点は、カードが海外から日本に送られてくるため、名前や住所などを英語(ローマ字)で記入する必要があることです。
自分の住所をローマ字に変換するには、「君に届け」(https://kimini.jp)というサイトを利用すると簡単です。
例えば、Wiseの日本法人の住所(建物名などは架空のもの)を、「君に届け」でローマ字に変換すると、以下のようになります。
そこに表示された英語表記をもとに、Wiseの画面の方で「送付先住所」を埋めていきましょう。
このとき、「住所1」「住所2」「住所3」といった、聞き慣れない表記がありますよね。
「住所1」(Address Line 1)には、「市町村」より下の部分を記入します。番地を先に書きます。例では「1-6-1 Otemachi」ですね。
「住所2」(Address Line 2)には、「建物名と部屋番号」などを記入します。部屋番号が101号室の場合は、ローマ字では「#101」と書き、建物名の先に書きます。例では、「#101 Waizu Biru」ですね。
(住所3は空欄で大丈夫です。建物名などがない場合は、住所2も空欄で大丈夫です。)
「市町村」「県」「郵便番号」などは、通常通り日本語で入力します。
都道府県の表記は、「Tokyo」または「Tokyo-to」のどちらでも問題ありませんし、市町村も「Chiyoda」または「Chiyoda-ku」のどちらでも構いません。
実際に日本の郵便配達員が理解できれば問題ありませんので、気にする必要はありません。
「送付先住所」の入力が完了したら、次はカード料金の「支払い」に進みます。
発行料金の支払い方法を選択し、「クレジットカード」または「デビットカード」のどちらかを選び、カード情報を入力して支払います。
時々、日本のクレジットカードで受け付けてくれないカード(例:JCBのクレジットカード)があるかもしれませんので、その場合は別のカードを試してみてください。
以上で、カードの申し込み手続きは完了です。
Wise側で本人確認などの手続きが完了すると、すぐにカードが発送されます。
通常であれば最大でも2週間ほどかかりますが、早い場合は1週間程度で届くこともあります。
カードが届いたら、まずはカードを「有効化」する必要があります。
Wiseアカウントにログインし、「カード」セクションを選択します。
「今すぐ有効化する」を選択し、カードと一緒に届いた6桁のアクティベーションコードを入力します。
これで、カードの設定はすべて完了です。
4. カードへのチャージ(入金)
実際にカードを使うには、事前に「Wiseデビットカード」にお金をチャージ(入金)する必要があります。
自分のWiseアカウントのトップページに、「日本円」のマークがあるので、それをクリックします。
次に、「チャージする」を選びます。(他の選択肢は、「両替する」「送金する」などがあります)
次に、入金額を入力します。
次に、送金目的を入力します。
次に、Wiseへの入金方法を選びます。
ここでは、「銀行口座振込」か「デビットカード」のみが選べ、「クレジットカード」は選べません。
また、「デビットカード」より、「銀行口座振込」の方が手数料が安い場合が多いです。
ここで、「銀行口座振込」を選択したとします。
すると、Wiseの銀行口座情報が表示されます。
指定された期限までに入金してください。
オンラインバンキングを利用していれば、すぐに振り込みができて便利ですね。
あとは、自分の「Wiseデビットカード」にチャージされるのを待つだけです。
チャージが完了すると、メールで通知が届きますので、これからカードを使うことができます。
基本的に、日本で発行される「Wiseデビットカード」の国際ブランドはMaster Cardです。
したがって、Master Cardの「クレジットカード」(またはGoogle PayやApple Pay)に対応している店舗であれば、世界中でこの「デビットカード」で支払いが可能です。
まとめ:ヨーロッパ駐在に「Wiseデビットカード」は必須
いかがでしたか?
デビットカードは、使いすぎる心配がないので、ヨーロッパに行く時には、絶対に1枚もっておくのがおすすめですよ。
とくに、「Wiseデビットカード」は、他のデビットカードと比べても、手数料が圧倒的に安く、また、色々な特典がついているので、このカード1枚あれば、海外でも心強いです。

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