ギリシャのタベルナ(Taverna=庶民的レストラン)に行くと、注文前に「パンとオリーブオイルのセット」がサッと出てきたり、最後に「デザートとリキュール」が出されたりすることがあります。
はじめてイタリアに行く方は、「これって、勝手に食べていいの?」って思いますよね。
これは実は、「パン代」としてお会計に含まれています。

今回はギリシャのレストランのあれこれについて、お話しします!
パンやオリーブオイル、これはサービス?有料?
ギリシャでは、多くのレストランでパンと一緒にオリーブオイルや塩、オレガノなどのディップ風味が添えられることがあります。
ただしこれは「自動的に出される=無料」という意味ではなく、たいていの場合、パン代として1〜2ユーロ前後がチャージされます。
人数分ではなく、テーブル単位でのチャージが多いのが特徴です。
また、パンが出てこなかった場合でも、レシートに“cover charge(席料)”が記載されていることもあります。
断れるの?頼んでいないのに有料?
ギリシャでは、こうした“前菜的なパン”はメニューに書いていないことも多く、さらに口頭でも説明がないケースが目立ちます。
庶民的レストランでは、基本的には、こういったパンは断りません。
ただ、もし本当に不要であれば、最初に出てきた時点で「いらないです」と伝えるのがベスト。
その場で断れば、チャージされないこともあります。
“Sorry, we won’t eat this. Can you take it back?”
(すみません、これは食べないので下げてください)
とひとこと伝えると、トラブルを防げます。
ギリシャでのおかわり
パンやオリーブオイルのおかわりも基本的に有料です。
最初に出てくるパンやオリーブオイルは、レストランの料金に含まれる「カバーチャージ(Cover charge)」の一部と考えられます。
そのため、おかわりを求めると追加料金が発生することが多いです。
ただし、地域やお店によって異なる場合があるので、心配な場合は事前に確認しておくと安心です。
「Can I have more bread?(パンをもっともらえますか?)」や「Is it possible to get more olive oil?(オリーブオイルのおかわりはできますか?)」など、軽く尋ねてみると良いでしょう。
食後のデザートやお酒は無料のサービスであることが多い
一方、ギリシャの素敵な文化として、食後に小さなケーキやフルーツ、リキュールが出てくることがあります。
日本の感覚では、「これはさすがに有料だろう」と思い、ついつい断ろうとしてしまうかもしれません。
しかし、実は、ほとんどの店でこれらは「完全無料のサービス」です。
特に観光地でない地元のタベルナでは、この「おもてなし文化」が色濃く残っていています。

ぜひ、ギリシャ流のおもてなし文化を楽しんでくださいね!
ギリシャのレストランで他にも注意しておきたいこと
- チップは義務ではないが、端数切り上げやおつりを少し残すとスマート
- レストランによってはカード払い不可。現金も用意しておこう
- 料理の量が多い!頼みすぎると食べきれないので、シェアが基本
- メニューにない「本日のおすすめ」を店員が口頭で教えてくれることが多い
ちょっとローカル色の強いお店では、英語があまり通じないこともあるので、料理名を指差し注文するのもアリです。
まとめ:勝手に出てきても、無料とは限らない!
ギリシャのレストラン文化では、
- パンとオリーブオイルは自動的に出てくるが、ほとんどのケースで有料
- 断ることも可能だが、出された後だと請求される可能性が高い
- 食後のデザートやお酒は、嬉しい“無料サービス”のことが多い
- 不安なときは、メニューを見て確認 or 店員に聞くのが安心

文化を知っていれば、ちょっとした驚きもトラブルにならず、楽しい思い出になりますね!
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